「お金は寝かせて増やしなさい」って書籍を本屋さんとかで見かけるけどどうなの?
なんかうさん臭くない?
お金を寝かせて増やすってどういうこと?
要は「投資」をするってことなんだよ。
本書は著者の水瀬ケンイチさんが15年間の投資実績の末たどり着いた投資の最適解(インデックス投資)についてわかりやすく投資初心者向けに解説してある書籍です。
本書を読んで投資を始めることで、暴落時にも安心して資産形成ができ、さらに投資の勉強をする際にネットやYouTubeの情報などの理解力も向上します。
参考書のように持っておいて、不安な時や時間を空けて読み直すとさらに勉強になるので僕もまた読もうと思ってるよ。
「お金は寝かせて増やしなさい」の基本情報
インデックス投資の入り口から出口戦略までを丁寧に解説しているので、これから投資を始めてみようと思っている方におすすめの書籍です。
本書は2017年から5年以上も読まれ続けているおすすのインデックス投資の入門書です。
2021年12月に発売されたマンガ版は驚異の13万部突破してます。
マンガで読みやすく、情報も新しくなっているみたいなのでこれから読む人や文字は読みにくい人は「マンガ版」の方がおすすめだよ。
水瀬ケンイチさんは投資ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」を書いています。
※今回は「マンガ版」ではなく、2017年発売の「お金は寝かせて増やしなさい」をレビューしていきます。
本書の要約・あらすじ
本書の要約をして、どのような内容が書いてあるかを順序だてて解説いしていきます。
忙しい人のために要約すると上記のような感じだよ。
全ての解説はしないので気になる方は本書を読んでみてね。
投資を始める前にすること2つ
まずは「投資」を始める前にしないといけないことが2つありますので順番に解説します。
家計の見直し
まずは「家計の収支の把握」をすることから始めましょう。
え~投資を始めるんじゃないの?
家計の見直しって・・・(笑)
その気持ちはわかるけど、家計の見直しは大事だよ。
本書では「家計簿をつける」みたいなめんどくさいものではなく、給料日から次の給料日までの残高を確認する程度で良いとのことです。
ただし、上記がマイナスの場合は早急な家計の見直しが必要です。
生活防衛資金の確保
家計の見直しができたら次は「生活防衛資金の確保」です。
生活防衛資金とは・・・
- 突然働けなくなった場合や災害等の際に自分と家族を守るために必須な資金
- 生活費の2年分は用意しておくのが好ましい
- 上記があるだけで心の安定を守ってくれる役割がある
- 心の安定は投資をするうえでとても大事なこと
生活防衛資金が大事なのは分かったけど、これじゃなかなか投資が始められないよ!
そうだよね。
そこもしっかりと対策がされているから安心して
投資を早く始めいたい方は生活防衛資金を貯めながら投資をしてもよいということです。
上記のように同時並行で行うことで、早く投資を始めることが可能です。
リスク許容度の把握
リスク許容度とは、「最悪の事態を想定する」ということです。
リスク許容度は、年齢・性格・家族構成など様々な要因があり人によって異なります。
同年齢、同じような家族構成であっても、性格の違いがあるから、その人によって変わるよね。
インデックス投資では途中で売却せず、長期間ホールドしないといけないので、自分はどこまで(いくらまで)の損失に耐えられるか、しっかりと把握することが大事です。
資産分配(アセットアロケーション)の重要性
資産分配(アセットアロケーション)とは・・・
株・債券・REIT・コモディティなどの各資産クラスをどのような比率で運用していくか決めること
自分の「リスク許容度」をしっかりと把握し、その範囲内に収まるように資産分配をつくるようにしましょう。
ちなみに著者は30代だけど、ほぼ100%株で資産分配してるみたいだよ。
本書には、各資産クラスの比率で資産分配すると、このぐらいのリスクとリターンが期待できるということが書いてあるので、詳しくは読んでみてください。
積立寝かせて増やすだけ
「リスク許容度」と「資産分配」が決まったら商品を決めます。
商品に関しては、著者のブログ:梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)で随時更新され、現状どれがおすすめ商品なのかが書かれていますので参考にしてみてください。
現状だと、eMAXIS シリーズがおすすめみたいだね。
商品が決まった後はひたすら積立寝かせて増やすだけです。
投資が趣味でも仕事でもない普通の人にとっては、投資なんかのために使う時間は短ければ短いほどいいはずです。
なので普通の人に向いてる投資は「インデックス投資」ということになります。
年に1回「リバランス」という自分のリスク許容度の範囲内に資産分配できているかの確認をするだけで良いです。
出口戦略
出口戦略とは、実際に積立てきた資産を取り崩していくことです。
投資を始める時は「必ず儲かる投資方法」はないと理解した上で始めるはずなのに、いざ取り崩すようになるとその方法を探してしまうんだろうね。
具体的な方法としては、加齢とともに「リアロケーション」(保守的な資産分配)することで、リスクが少なくなります。
保守的な資産分配は基本的に債権の比率を高めることでできるよ。
米国では「100から年齢を引いた割合で株を持て」という言葉があるくらいだよ。
さらに「定額ではなく定率での取り崩し」がおすすめです。
「ウォール街のランダム・ウォーカー」では保有資産の4%を取り崩す「4%ルール」をおすすめしています。
「積立てる時は定額、取り崩す時は定率」と覚えておきましょう。
こういう時はどうする?
投資をしていく上で「こういう時はどうしたらいいんだろう?」と悩むことは多くあると思います。
今回はその中でも、特に気になる2点について順番に紹介していきます。
大暴落が起きたらどうする?
自分のリスク許容度の範囲内で資産分配しておくことで、市場にとどまり続けることができるので、あとはゆっくりと回復するのを待ちましょう。
新しいインデックスファンドが登場したら乗換えるべき?
現在のインデックスファンドはコスト水準が低いので、既に投資した分はそのまま置いておき、今後積立てる分から新しいインデックスファンドに乗換えるだけで大丈夫です。
このような感じで、色々な疑問に答えてくれるので気になる方は本書を読んでみてください。
本書を読んだ感想・メリット・デメリット
本書を読んでみた感想
投資を始めてまだ日が浅い投資初心者の方(これから始めようと思っている方)に向けた書籍なので、とてもかみ砕いて説明をしてくれるので、わかりやすく、理解しやすかったです。
さらに、ネットに書いてある情報やYouTubeの情報などの真の意味を理解することができるよになりました。
本書を読むことでのメリット・デメリット
メリットとしては、本書を読むことでインデックス投資をどうやって始めればいいのか、終わらせ方(出口戦略)まで丁寧に解説されているので、投資を始める際に参考書のように常に持っておいてもいい書籍です。
デメリットとしては、投資初心者のためにかみ砕いて説明しているが、正直難しく理解できない部分やわからない点がいくつかありました。
参考書のように持って置き、不安になったときや、ある程度時間を空けて読んでみるとまた更に得るものがありそうなので、僕もまた読んでもみようと思ってるよ。
まとめ:投資を始めるなら持っておいて損はない1冊
投資を始めてまだ日が浅い投資初心者の方(これから投資を始めようと思っている方)にはおすすめの書籍です。
本書を読むことで、安心してインデックス投資を始めることができますし、さらに終わらせ方(出口戦略)についても丁寧に解説してあります。
暴落相場でも焦って売却することがなくなり、安心して資産形成ができます。
著者は15年間の投資実績があり、苦しい時期を経験して最適解(インデックス投資)にたどり着いているからかなり説得力があるよ。
正直、ネットやYouTubeの情報だけでも全然良いと思っていますし、無料で優良な情報が多くあるのでむしろおすすめです。
しかし、1度書籍で網羅的に理解しておくことで、ネットなどでの情報がしっかりと理解できるようになるので、読むのと読まないのでは全く理解力が違います。
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